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#3 「魔力炉」
リゼット「その名の通り、魔力を発生させる装置のことですね。摂取したエネルギーの一部を使い、大気中の魔力を個人用の魔力に変換するのです」
菜奈緒「あぁ。だが、ほとんどの人間はそれを必要としない」
マリア「みな個人差はあれど、充分な魔力を手にしていますのよ」
リゼット「それでも魔力が足りない、物好きの方なんかが埋め込もうとするらしいのですが……たいていは、体か頭、どちらかが壊れます」
菜奈緒「……あの痛みと、身体を巡る魔力の違和感に耐えられる者は少ないだろう」
リゼット「説得力ありますね、ライカ!」
ライカ「ん。あと、わたしも、入ってる。ここ。魔力炉、心臓みたいなもの……」
リゼット「そうでした。ライカ――人造人間は魔力で動くので、魔力炉が止まったら一大事です」
菜奈緒「スイッチは何処だ? 叩き割ってやる」
リゼット「あーっ禁止ですお客様! 武器の使用は禁止ですあーっ!」
リゼット「よいしょっと」
菜奈緒「貴様いま何か持っただろ、メリケンサックの様な何か」
リゼット「え、なんの話ですか? メリケンサック? 知らない子ですー」
マリア「そういえば……ナックルダスター……なんて名前もありましたわね」
ライカ「リゼット、がんばれ」
菜奈緒「元はと言えばッ! お前のせいだろうッ!」
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