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#1 「セレネキア」

菜奈緒「ここがセレネキアか……」


リゼット「呼ばれてないけどオハヨウゴザイマス!」


菜奈緒「うわびっくりしたぁ!? 誰だお前!?」


マリア「ガイドさんでしょうか……? シスター服を着てますが……」


リゼット「いえ、ただのころッ――失礼、コ○助ナリ」


菜奈緒「全く分からないのだが」


リゼット「詳しく言うとネタバレを含んじゃいますからねー」

~~

リゼット「えーここ、正式にはセレネキア神国といいます。これは女神伝承が出来てからの呼び名ですね」


マリア「隣国というのは」


リゼット「いま検索しますね」


菜奈緒「嘘だろ貴様」


リゼット「あったあった、ヒルトラウタ王国です、ここはゲルトという城下街があったりしてとっても栄えているんですよ」

リゼット「そしてセレネキア神国は狭いです、世界最小クラスです。だってヒルトラウタ王国から勝手に独立した只の田舎なんですから!」


菜奈緒「……ご丁寧にインターネット百科事典を要約して頂き有難うございます」


マリア「わたくしの親戚もヒルトラウタの近隣に住んでいるらしいのですが」


リゼット「あ、ドイツですね」


菜奈緒「おまっ、えぇ!? アリなのか!? いいのかそれで!?」


リゼット「ドイツはドイツですし……そう言われても……」


菜奈緒「――ハインリッヒと言う言葉は?」


リゼット「ドイツ語ですね!」


菜奈緒「もひとつ質問いいか、ここの名産品はソーセージとビー」


リゼット「アナタのようなカンのいいガキは嫌いですよォ!」

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